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動物たち・光と影

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バイブル

        連続、本の紹介なんですが.....ごらんのように
        川端裕人(かわばた ひろと)さん著「動物園にできること」・・種の方舟のゆくえ・・という一冊です。
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        もう表紙のカバーもどこかへ行っちゃって角もすり切れ汚れてますが、これは僕の大切にしている本なんです。
        僕がこの本に出逢ったのは1999年の夏で、動物園の帰りに立ち寄った或る街の小さな書店でした。
        その頃の僕は動物園で写真を撮っているのだから、動物園について多少の知識をつけなければと
        書店で参考になる書物を探していました。しかし動物についての専門書は沢山あるのですが
        動物園について書かれたものは殆ど無く、中川志郎先生(元上野動物園園長)など、動物飼育や動物園
        勤務経験者、つまり川端裕人さんも仰るところの動物園人の経験談などのエッセイ等は見かけるのですが、
        動物園というタイトルがついたものは殆ど見つかりませんでした。

        僕の目に飛び込んできた「動物園にできること」という文字にハッとして、実は内容も見ずにそのままレジに
        直行しました。  川端さん、ゴメンナサイ。
        レジと云ったって街の小さな書店ですから、無愛想な眼鏡のおやじさんが居ただけですけれど
        後から考えて、どうしてこの書店に動物関連の本が沢山並んでいたのか、未だに謎です。
        ちなみに2年後その街を訪れたとき、書店のあった処はコンビニになっていました。


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        僕はまるで受験生のようにマーカーで文字にラインを入れ、何度も何度も繰り返し読みました。
        頭の回転の悪い僕ですが、とても分かり易く読者に対する思いやりのある文章と適切な言い回し、比喩が心地
        よくて、いつの間にか僕のバイブルになってしまいました。
   
        ここで書評や内容について申し上げるのは野暮というものであって、何ももうしませんが、
        もし貴方が動物園の存在に疑問を持っていたり、「ランドスケープ・イマージョン」と「エンリッチメント」という
        二つの言葉に少しでも興味をお持ちならば是非お読み頂きたいと思います。

        実を申しますと、本書が発行されたのは1999年3月でしたが何年か前に友人に読んでみるように勧めたのですが、
        書店には既に見当たらず古書を扱っているところで出たら直ぐに知らせるようにと注文していたのですが、
        結局いつまで経っても出てきませんでした。
        聞くところによれば何か7,8千円の高値にまでなったらしいという噂もありました。

        でもご安心ください。もうご存知の方も多いと思いますが、同じ文藝春秋社から文庫版となって
        今年3月10日についに発行されました。





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      本はアメリカの動物園取材が軸になっているのですが、この度の文庫版では新たに我が国の動物園についての
      文章が30ページほど付け加えられて、より解りやすく内容も完結に近づいたように思います。
   
      定価も安心?の657円プラス税です。(笑)




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by bigtiger.s | 2006-04-01 18:29 | その他